夢日記

夢がないのにユメちゃん、未来がないのにミラちゃん

演劇の夢

芝居に参加することになる。各々に持ち時間がある。みんなは数人で舞台に立つ。わたしは一人芝居をすることにする。使うのは二段ベッド、そのまわりにぐるりといろんなものが積んである。わたしはそれから注意深くものを引いていく。足すことはできない、もう開演しているから。二段目に置かれた赤い金庫の中に、懐中電灯がある。これは使える。でも大きすぎる。手のひらサイズのものが欲しかった。

衣装がないので、灰色の下着の上からトイレットペーパーをスカートのようにぐるぐる巻きにする。パンツが透けて見える。歩いていると落ちてくるので、制作の人になにか止めるものはないか訊ねる。床には安全ピンやヘアピン、輪ゴムなどが散らばっている。安全ピンは使うからといって貸してくれない。輪ゴムで腰の部分を縛る。一人目の客が入ってくる。痩せた髪の長い女。わたしはトイレに行きたくなる。トイレにはグラビア写真が表紙の雑誌が落ちている。高尚ぶっているけれど所詮はこんなものだと嫌な気持ちになる。

トイレから出ると、あなた、舞台の上で本当にトイレに行きたくなったらどうするの?と嫌味を言われる。わたしはおしりを拭いた紙をそこらに放ります、客席でもいい、と答える。

わたしは、舞台に乗ることだけが決まっている。脚本だってない。適当なことをそれらしく喋ってもいい。さっき見つけた緑のノートに書かれた日記を読み上げてもいい。

わたしはまたトイレに行きたくなる。この間に出番が来なければいいのだけど。