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夕方、薄暗いパーラー、レジからお金をもらっていい?と訊ねる。弟がいる。今日は六月二七日だよね、風迅と雷迅のところへ行く。千円札を二枚持って、わたしは走っていく。弟も一緒だ。風迅と雷迅は犬と人の合いの子。十六歳の時に孕んだ。生きていれば十二になる(わたしはまだ少女なのに?)弟はそのことが原因で不登校になってしまった。墓に着く。これでパンを買っておいで、と弟にお金を渡す。
実の父と風呂に入る。わたしの言葉で機嫌を損ねて先に出た父は、母に、あの子は実に良い子だ、髪の毛まで洗ってくれる、と言う。良い子は父親と風呂に入りませんよ、と母の声。ここで近親相姦が行われていることは見て見ぬふりをされている。
渋谷で待ち合わせ、十九の女の子が惨殺されている。メイド喫茶で働いていると言っていた。それは見せかけで、個人売春の店だということをわたしは知っている。まだとても若く、かわいらしかったのに。長い黒髪に揃えた前髪。