夢日記

夢がないのにユメちゃん、未来がないのにミラちゃん

卒業式の夢

卒業式、Kさんと日直なので、給食を取りに行く。階段を上がると物理の教室や視聴覚室に出てしまう。わたしは生物・化学室に行きたいのに。


給食のために、給食準備室に行こうとすると、Hがいる。ここでなにをしているのかと訊かれる。わたしは日直だから給食を取りに行くのだと言う。するとHは、そういうところだよと言う。自分はわたしのことを半年間好きであったのだそうだ。これだって、とポケットからしわしわのなにかを取り出す。写真だ。学校全体で江戸村に行ったときか何かのもので、わたしは一番奥で山吹色に花柄の着物を着ている。スクールカーストが低いから、その場所なのだ。顔はよく撮れている。Hはそれを破り捨てようとする、わたしはそれを止める。


Hはもう一枚紙を取り出す。このクラスになってすぐに書いたわたしの自己紹介文だ。先生に朱色でたくさん直されている。たとえば字の汚さだとか、キチガイという言葉を使うなとか。ほとんどの項目に朱が入っている。これは教室の後ろに掲示されていたものだろうか。
彼は二枚を道路に赤信号で止まっているタクシーのバンパーに乗せる。わたしは体を伸ばしてガードレールを乗り越えてそれらを取ろうとする。紙は取れた、でも写真は車に乗ったまま、タクシーと一緒にどこかへ行ってしまった。


いつのまにかクラスの女の子たちが写真を取り合っている。なかよしたちがそれぞれ数人で固まって。KとMが私たちは人の彼氏を取るのが趣味同士だと笑顔でポーズをとっている。わたしはそれをぼんやり見ている。
ふと、教室の写真を撮りたいと思う。「このまま、ところてんみたいに卒業してしまう」という言葉を添えて、ブログに載せたい。でも教室には人がいるだろう。まだできたばかりの新しい教室。わたしはチョークの跡が消えていない黒板を思い出す。