あなたの名前の由来を当ててあげよう、と言うおじさん。わたしは自分の名前をさらと告げておじさんをにこにこくねくねしながらじっと見る。なにを言っても同じ状態でいるとおじさんは自分の言った中に正解はないという。あったのに。わたしはそばにあるボックスに入って結果を選択する。当たっていましたか、NO、本当の結果はなんですか、選択しようとすると時間が短すぎて選べない。ビデオを買いますか、借りますか?という質問、NOを選ぶ。
外に出るとおじさんはいなくなり辺りは真っ暗だ。歩いていると深い穴に落ちる。最近では景観のためにラブホテルを全て地中につくっていて、それを壊していたところだ。わたしはそこに落ちてしまった。骨を折る。しばらく学校を休む。学校に行くとKがいる。おじさんと同じことを言っている。わたしはそういった類のものを信じないのだと言うとどんどん近づいてくる。鼻が当たる。男子トイレまで連れていかれる。彼はわたしにキスをする。ああわたしは学校で噂になっているのだと気づく。彼はわたしの唇に舌を入れる。それを許す。
途端に、頭の中が真っ黒になり、文字が表示される。一番上が赤いフォントでドイツ語だ。見たことがあるが、意味がわからない。Fから始まる長い単語。