夢日記

夢がないのにユメちゃん、未来がないのにミラちゃん

肺病と演技の夢

15時ごろ起きる

 

 

 

わたしは実家に帰るが、母は立派な人間の話を聞くことに必死でわたしの荷物を受け取らない。「価値のないものだと思っているんだ」というようなことを、爺やにこぼす。ジェーンマープルの柄ワンピースとかっちりした素材の布バッグ、母は客人の前でワンピースのみ受け取った。わたしは二階の自室で血を吐く。血を吐く演技だ、下から人々が登ってくる音がする、この時代に結核にはなるまいと思いながら、包帯で体が宙に浮かされるのを待つ。わたしはなんの役ができるだろう、あれもこれもできる、でもあの美しいお母様をやるには、年嵩と美しさが足りない、瓜実顔の真っ白い顔に黒髪が乱れた母、薄闇の中で発光するあの母こそが真の肺病なのである。


わたしは精神病院へ行く。病院は、歴史ある建造物で半分が喫茶店のようになっている。母にはしゃいでこのビルのことを説明しようとするが、うまくいかない。外を歩いている子供がクリームソーダを持っている。受付に入るとすぐに名前が呼ばれる、手に持っているゴミを捨ててから入ろうとするが、それにしばらく時間がかかる。
医者に、肺病の話をする。しかし本当の病気でないのだからなんの薬も出せないと言われる。わたしは精神の病気が肉体に向かってしまったんです、湿布も塗り薬もいりません、と言う。そうすると医者は「水薬はどうか?」と訊ねる。睡眠薬の補助になるらしい。計量スプーンに満ちた黄色がかった透明の薬を頭の中で想像する。その薬の名前を聞いて、これは子供に飲ませるものだと確信する。