夢日記

夢がないのにユメちゃん、未来がないのにミラちゃん

幻覚の夢

悪夢。逆上した弟に、彼が養殖しているミルワームと羽虫を振り掛けられる。わたしは全身を捩り、地団駄をしてそれを振り落とす。死骸で部屋中が真っ赤になる。その様子をiPhoneのカメラで何枚か撮る。

わたしはいつの間にか眠っていて、目覚める。窓の近くで日差しは柔らかく、ベランダから吹いてくる風が心地よい。汚いはずの冷蔵庫の中が整理され、割れた器がすべて金継ぎされている。母が仕事を休んで、家のことをしてくれているのだ。ベランダの床には新しい玉砂利が敷かれていて、その上を猫が気持ちよさそうに歩いたり、寝転んだりしている。

わたしは「猫は死んだはずなのになぜ見えるのか、確かに見えて触れるのだ」と母に訴える。母は「長く連れ添ったものはみな、そうなのだよ」と言う。わたしは虫の写真を見せようとするが、そんなものはないことに気づく。

あれはわたしの幻覚だ。家を出る前の弟に「もう二度と帰ってくるな」と叫び、本で殴ったのは本当。わたしの頭がおかしくなってしまったから、母は仕事を休んでくれて、わたしにとても優しい。猫だって本当はいないのに、話を合わせてくれている。それに気づいてとても悲しくなる。これは夢だ。わたしは夢の中でも頭がおかしいのだ。