夢日記

夢がないのにユメちゃん、未来がないのにミラちゃん

眼の夢

ミニシアターに行く。一番後ろの席。そこにはカゴの中にたくさんのCDが無造作に入れられている。そのジャケットが少しずつ本物と違うのに気づく。デザインは一緒なのだけど、アーティスト名やタイトルがもじられている。全部だ。感動して底の方まで掘っていくと、ゴシックに関する本のコピーがたくさん出てくる。うっとりしていると、わたしはいつのにか図書館にいる。司書のような男の人がこちらを見つめている。眼鏡をどこかにやってしまってあなたのことが見えないのですが、ここにあるものに感動しているのです、CDのジャケットにも、本のコピーにも。そう告げると男はでは編集者に伝えておきますと言う。わたしはうれしくなる。

 

学年全体で性病検査を受けなくてはならなくなった。わたしたちの部活が不埒なことをしたから。梅毒とエイズの検査。半分に曲げた綿棒でそれぞれ膣の中を拭う。黄色いような赤いような色がつく。それをシャーレの中の寒天に置く。あっという間に菌が培養されていく。
検査は即日で出る。わたしはどちらも陰性だ。陰性なのだろうか。紙の折り目が陰と陽のつくりの部分にかかって掠れている。でもたぶん陰性だ。


家に帰ると父も母もいない。荒れた部屋。ふたりは殺されたのだと気づく。わたしの部屋の封筒から現金が抜かれている。しまったと思う。弟はずっとテレビをみている。東欧のアニメのような。暗い色。
わたしはコンタクトを入れようとする。左はうまくいくが、右は大きな四角い紙のようになっていて、ごろごろしてうまく入れることができない。