夢日記

夢がないのにユメちゃん、未来がないのにミラちゃん

不思議の国のアリス・遺伝・針仕事の夢

アリスと狼が螺旋階段をくるくる周り、追いかけっこしている。アリスが捕まれば食べられてしまう。手に汗握りながら見る。二人は階段を行ったり来たり、手すりの上まで使って、とうとうアリスは逃げ切る(階段の上へ?下へ? そもそもこれは赤ずきんではないか?)
幕間から全身を暗緑色に塗ったバイキンのような姿の男たちが大勢でてくる。アリスは力をなくす。狼の味方かと思ったらそうでもない。狼までぐったりしている。彼らは着々と客席に近づいてくる。これは過食症のメタファーだ。
舞台を超え、わたしたちに迫り、ついに暗緑色の皮膚がわたしの体にくっつきそうになる。それが嫌で金切り声を上げながら、さくらんぼ柄のタオルを両手に張って、自らを守ろうとする。そこまでしているのはわたしだけだ。


明るい客席、黒人の赤ん坊のくるぶしにシールを貼るA、見てごらんなさいと笑う。赤ん坊は立つことができない。ここに刺激をすると八割方の赤ん坊が立てなくなる。遺伝的なものだ。わたしはあなたはあんなによい脚本を書くのにどうしてこんなことをするのかと、怒りながら訊ねる。彼女は演劇を辞めてしまうのだと言う。


彼女に失望しながら針仕事をしている。泡だった糸切り鋏をBから借りたままだったので、返すことを催促される。謝って返す。本当に裁縫の上手い人は糸切り鋏ではなく、布切り鋏でなにもかも切ってしまうのではないかと思う。