夏、サークラの合宿に行く。宿は海辺で、窓を開けたらすぐ海がある。早朝に目が覚めると、浜場にHとMがいる。ラジオをしているのだ。わたしは窓を開けて声をかける。「わたしもそっちへ行っていい？」「潜ってきてくださいね」服のまま窓から海へ飛び込む。海藻やらゴミやらが体に絡まりつく。潜れとはそういうことだったのか。
「わたしも話したいんだけど」と言うと、さらさんとは何を話していいのか分からないからなあ、と困ったようにHに言われる。少し口論となる。それもラジオに録られている。
みんなで宿へ帰って、朝ごはんを食べる。男がとろみのある中華風の肉野菜炒めを作ってくれる。本当はキャベツを使うところを、レタスを使っているらしい。女が、私は食材を買うけど全然使わないから、と弁明するように言う。ボウルに少し残った白米。
