夢日記

夢がないのにユメちゃん、未来がないのにミラちゃん

妊娠を罵倒 光るカバの夢

実家に帰ると、わたしの靴が無造作に捨てられている。

この黒いのも白いのもまだ履いている、そしてロリィタの時に使う厚底の靴は片方しかない、捨てたのか?と母親を問い詰める。母親はへらへらしている。

今日の夕ご飯はパエリア風ピラフだ、酸っぱい味がする、どうやら三日前のものらしい。具は上の方にしかなく、底にいくとまずい米しかない。
同じものを注文したからもうすぐ宅配に来ると母親は言う。わたしは腐ったピラフで腹が膨らんでいるのに、同じものをまた食べる気はしない、なぜ、すでに注文しているのに腐ったものを食べさせるのかと母親を問い詰める。母親はへらへらしている。
母親と叔母はへらへらしながら外出しようとする、わたしは空の水筒を投げる。ボトルと蓋が閉まったドアにぶつかる。
わたしは外に出て車に向かい、どこに行くのか二人を問い詰める。
叔母は「妊娠したの、でも順番を間違えちゃって」と言う。最近はそういう人多いですよね、わたしは嫌いですけど、と嫌味を言う。
二人はどうやら里帰りをするらしく、赤ん坊が生まれてくるまでは帰ってこないらしい。
そんなに長い期間家を開けるのになんで説明しないんだ、わたしが説明なしに同じくらい外出すると絶対に怒るくせに、と怒る。二人はへらへらしたまま車に乗り込む。わたしは「生きてるものはみんな死ぬぞ!」と走り出した車に向かって叫ぶ。

家に帰るとやたら猫がなつく。わたしのベットの真ん中に乗ってくる。
自室には知らない男女三人がいる。あなたたちは誰ですか?と訊ねると、あなたのお父さんの知り合いです、と答える。
部屋が汚いので押入れにものを詰め込んでいると、彼らは気にしないで、と言う。わたしは言う通り掃除をやめて、床に座る。
部屋にはプラスチック製で横幅40センチくらいの半透明のカバがいる。これは何?と聞くと、光って音が鳴るんだよ、と男の子が答える。
彼はオレンジ色の薬を一粒飲み、手動の充電器を回し始める。
メンバーの一人が、こいつエイズなんだよ、と言う。そうなんだ、とわたしは答える。僕はおじいちゃんがエイズでお父さんが統合失調症なんだよと、男の子は答える。サラブレッドだね、と返す。どうしてエイズになったのかと訊くと、おじいちゃんとお兄ちゃんは二人ともロリコンで買春をしていて、それを家族のライングループで暴露したら、と彼は答える。おじいちゃんすごいね、とわたしは笑う。
カバが光るから部屋の電気を消して、と言われる。電気の場所を教えて消させる。カバがぼんやりと光る。その後、男の子が自作したテクノと長唄を混ぜた曲が流れ始める。いい感じだね、とみんなで聞く。

このカバどうするの?とメンバーの一人が聞く。もう一人が、こいつが買ったからこいつが回収すると思う、と答える。わたしはこれはとても気に入ったから彼が持って帰らないといいなあと思う。

11月26日 取り損ねた電話の夢

知らない電話番号から二度電話がかかってきていたが取らない。三度目に取ると、わたしが働く税理士事務所の所長の奥さんからだった。

「今の事務所に不満があるなら言ってごらん」と言われる。わたしはふと、先日のことを思い出す。月曜は生ゴミの日なのにゴミ出しを忘れていたら、所長に「また新しい事務を雇わなくてはならない!」と嫌味を言われた。わたしはそのとき、それじゃあわたしはもう辞めます、と全く反省の色がなく、相手を困らせる受け答えをした。そのことを咎められるのかと思ったが、どうやら違うらしい。

奥さんの声は暗い。「自分はずっと所長を支えるだけの人生だった、もう耐えられない」と言う。わたしは、いいぞ離婚してまえ、と心の中で応援していると、「耐えられない、私は明日死にます」と想像していない言葉が続いた。びっくりして反射的に電話を切ってしまう。その後すぐ掛け直し、今死んだらあなたの人生はなんなのだ、死んではならない、生きて自分の人生を生きるのだ、と諭すが彼女の意思は固い。わたしは彼女がもう80近いことを思い出し、口では自死を止める反面、このような歳の人は死ぬと言うとすぐに確実な方法で死ぬと、直感している。


場面は変わる。わたしはきまぐれに知らない人の個展に入る。一枚の絵を気に入り、買おうとするのだが、入り口の個展のお祝いの鉢植えに何かを引っ掛け、倒してしまう。

それはよく見たら、生花ではなく展示品だった。花は床に落ち、茎からはワイヤーが出ている。わたしが作者に倒してしまったことを謝ると、彼女はわたしの目の前でペンチでワイヤーを切る。そして「これはとても高価な素材で繋げてある、6500円を払ってください」と請求をしてくる。

さっき出ていたワイヤーを切らず、花と括り付ければ済む話ではないか、それほど高い修理費がかかるなら絵は買えない、と言うと、彼女は修理費を一気に1000円までまけてきた。これはぼったくりだと思い、わたしは長い間彼女と口論する。


場面は変わる。今日は一日疲れてしまった、と思うと、いつのまにか0時を十数分ほど過ぎている。わたしは彼女が自殺したことを知る。確かに明日死ぬと言っていたけれど、日付が変わってすぐは早すぎる、でも、わたしがちゃんと然るべき場所に連絡しておけば、そして取れなかった二度の電話で彼女の話を聞いていれば、と、とてつもなく後悔するがもう遅い。

ふらふらとチェーンの飲食店に入る、電気が眩しい、案内された席が変で(持ち帰り用の寿司パックが置かれている)、やっぱり帰ります、と店員に告げる。所長の息子だかなんだかはYouTuberらしく、母が死んだ悲しみをリアル配信している。わたしはどいつもこいつもアホばっかりだと虚しく悲しくなる。

4月30日 甘海老の夢

オムライスの上に乗っているエビフライの原料となる甘海老が、残虐な方法で獲られている、とのNHKの番組。

インドネシアかどこかの国で、木に登って逃げる甘海老に、水を高圧で噴射して地面に落とす映像が流れている。
テレビの音声を聞きながら、甘海老は好きだけど、オムライスには乗っていなくてもいいなあと思う。
空間をちゅっと吸うと、甘海老が食べられたけど、古くなっていたのとあんなニュースを見たせいで、とても嫌な味がする。

4月5日 願掛けの夢を人に伝える夢

わたしの通う学校には、二つのジンクスがある。

一つはわらしべ(わらしべ長者の“わらしべ”)に願掛けすると願いが叶うというもの、もう一つは、学校にたまにやってくる猫を見つけると幸福になる、というものだ。
わたしはわらしべに願をかけたが、それは風に飛ばされてしまう。放課後のプールで例の猫を見つけたので、代わりにその猫に願を掛け直す。

しばらく時間が経ち、家に帰ろうと、学校の裏門に向かうプール沿いの道を歩いていると、誰もいないプールにホワイトタイガーやホワイトライオンが数匹ざぶざぶと泳いでいるのが見えた。
目を奪われていると、わたしが願掛けした猫もスーッと水中を泳いでいる。猫はプールから上がると、女の子になった。わたしが「両想いになれますように」と願掛けした、顔の美しいあの女の子だ。

両想いになるどころか、彼女とわたしはうちで一緒に暮らすことになった。
うちでは猫とアヒルを飼っていて、猫がアヒルをいじめないように、よく注意をしていないといけない。母親によるとアヒルは最近太り過ぎで、二日絶食をさせて、三日目に綿飴をやるべきだと主張している。わたしは「綿飴は軽いけどすべて砂糖でできている、鳥のために配合した飼料を少しやる方がいい」と言うが、聞き入れられない。わたしは一粒ずつ餌をアヒルに放ってやる。
突然、女の子が「アヒルは元気がない、元気がない理由が喉が乾いているからだ」と言う。女の子はアヒルが水を効率よく飲める方法を実践する。確かにアヒルは、先ほどよりも元気になる。


Nにすごい夢をみたと伝えようとするが、風呂に浸かっている。
わたしは風呂の外から夢の内容を伝えるが、もどかしく、一緒に風呂に入る。
Nがわたしが購入した高級な洗顔石鹸(帆立貝のような貝殻の中に入っている、一度ずつ使い切るタイプのもの)を内緒で使っていることを発見し、わたしは怒る。
悔しいのでわたしもその石鹸を使おうとするが、なぜか口に入れてむしゃむしゃ咀嚼してしまう。間違えた、と石鹸を貝殻の中に吐き出す。

3月27日 挙げたくない結婚式の夢・さくら味のチョコレートの夢

強制的に結婚式を挙げさせられる。

わたしは結婚式の日付や始まる時間もはっきりと覚えていない。当日になり、始まる一時間前に来れば良いと言われたので、その通りにする。
式場のロビーでひどい頭痛がして、倒れる。(半分意図的でもある)
わたしはいつの間にかぺらぺらな赤紫の着物を着せられていて、式場に導かれる。
どうやら20万円で全て済んでしまう式らしい。
式場は、だだっ広い宴会場のようなところで、客はみな座布団に座っている。
わたしが新婦の席に座ろうとすると、なぜかKの姉がそこに座ることになっている。外聞のためらしい。
式が始まると、わたしは狂ったように泣き叫び、歌い(半分意図的でもある)、またKも同じように暴れており、式を台無しにする。
Kの家は何百年も商売をしている家で、式の後に、会場で両家とK家が畳に直に座り、深刻そうに話し合っている。
わたしはそこを抜けると、みながわたしを腫れ物のように扱う。
男が一人寄って来て「お前は最高だ、これを見ろ」とズボンの上から膨らんでいる股間を見せつけて来たので、顔面にシーブリーズをお見舞いする。



学校でトイレ掃除をしていると、さくら味のチョコレートが手洗い場の鏡の前に置いてある。
何個か取って齧るが、さくらの味は薄い。どうやらカレーに入れるのが正しい使い方らしい。

3月11日 折り紙を捨てる夢

母が弟に、折り紙の束を捨てろと怒っている。

わたしが弟に、強い声で「3.2.1」とカウントすると、「1」で弟は折り紙の束をゴミ袋の中に落とす。
母にこれで嬉しいか?とわたしは尋ねる。
母は、嬉しくはない、と答える。
弟も嬉しくない、わたしもこんなことはしたくなかった、みんな嬉しくないのになんでこんなことをしなくてはならないの?と母に問いかける。
少し開いた口から見える母の下の歯が、すべて乾いた桜の花びらになっている。

針の合わない電波時計の夢

高校の部活のみんなで、木のパネルに絵を描いている。

海と砂浜と桜の木がモチーフの、横に長い大きな絵だ。
絵を描いているKが、おかしな話を始める。
自分の誕生日に、親戚(いとこ?)のお姉さんから壁掛けの電波時計をもらった。封を開けるとすぐに、正しい時間に合わせるため針がぐるぐると回り始めた。これはすごいと思ってみていたが、針は一向に止まる様子がない。数年経って壁に掛けられた今でも、針はぐるぐる回り続けている。
最近、父親とふたりでそれを眺めていて、父親が「何が電波時計だ」とケチをつけた瞬間、突然、時計の針がカチッと合った。文字盤に小鳥のシルエットとhappy birthday という文字が出てきて、文字盤がパカッと開き、何か落ちてきた。
それがこれなんだ、とKは大きな絵本のようなものを取り出す。
開いてみると、幼いKとKの母親の写真や風景の写真などが貼ってあり、その下にかなりの癖字でKの幼少期のエピソードが書かれている。幼稚園で誕生日にもらうようなあれか、と思い、読み進めていく。
本は仕掛け絵本のようになっていて、ページが横に長かったり、扉が付いていたりする。そして、その内容は、いつの間にかKの昔のエピソードから、作者のお姉さんの個人的な体験にすり替わる。お姉さんが子供のときに悲しかったこと、いじめられて学校に行けなかったことなどが小さな文字で詳しく書かれている、わたしは途中で読むのをやめる。
これは共感できる、お姉さんは今どうしているの、と尋ねると、「ここからすぐの精神科に通っている」とKは答える。わたしは箸でとんでもなく汚物が染み込んだ布を挟んで持ちながら、その病院の前まで歩いていく。

(設定は高校時代なのに、舞台は家の近くだ)


夢の断片

・Aが、Tから服が絵の具で汚れないために借りて着替えたキャミソールの紐が、長さ調整のために肩で結んであって、ゴロゴロして気持ち悪い、とトイレでわたしに告げる。

・わたしたちは文化祭のようなものなために絵を描いていて、その準備期間は帰宅時間が厳格に決められていた。そして、その間に購入したものは、全て帳簿につけなくてはならない。みんなは作業の合間や、購入してすぐに帳簿をつけていたようで、すぐに帰っていくが、わたしは何もしていなかった。文化祭のために作ったお揃いのグッズという予想外の出費があり、また、作業の合間に食べた軽食などの細々とした買い物についてはもはや覚えておらず、帳簿に苦戦する。
そこに数学の先生がやってきて「おまえはここ数日、帰宅時間を守っていない」と怒られる。「昨日もそうだった」と言われたが、覚えがなく、バスで帰りましたと答える。バスは一日に二本しかなく、どちらも帰宅時間より早い。壁に貼られたバス停の時刻を見て、先生は悔しそうな顔をする。
「しかし、他の日はそうでなかった、おまえが帰宅時間後にブルーベリーガムを買った記録がある」と再び怒られる。それは事実だ。
「今日、学校でチャーハンを作っていたのは誰だ、おまえだろう、帳簿もつけていないのに」とさらに怒られて、チャーハンの素が半端に残っていたからですと答えていると、先生に強く頭を叩かれる。