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Nと唐十郎かなにかの芝居を観に行く約束。直前までたくさんの本を鞄に詰めたり出したりしているが、母親に一冊にしろと言われる。さらに母親は劇場まで原付で行って帰れと言い、母と叔母と叔父とわたしでレンタルバイクを借りに行く。わたしは免許なんて持っていないのに。
ホームセンターに行く。借りようとするときになってわたしは店内に逃げる。入り口にはテレビを販促するためのおばさんがいる。髪を綺麗にセットしていて目が青い。言葉の発音がすこしおかしい。東南アジアの人に見える。カラーコンタクトをしているのだろうか。しばらくして外に戻ると免許証の確認をしていた。母が借りることになっていて、母が免許証を出している。
バイクが借りられた後、わたしは怒鳴る。外は夕方から昼間に変わっている。あなたはわたしを何度も無免許のまま原付を運転させている。もし事故を起こしたらどうするのだ。わたしを逮捕させる気か。わたしはこんなに法律の勉強をしているのに。前科がある状態では三年間は行政書士になれない。
民家の前、道の真ん中に地面に人の形をした盛り土がある。わたしはむしゃくしゃしていて、落ちている釘でその額に穴を開ける。叔父がそれは×××塚と叫ぶ。そこには子供の死体が横たわっていた。わたしは泣いて土で穴を埋める。ごめんなさい。ごめんなさい。原付のことはどうでもよくなる。そばにはひな祭りのような小さな道具が飾られている。わたしはお神酒を器に注ぐ。