夢日記

夢がないのにユメちゃん、未来がないのにミラちゃん

恋人が時差で死ぬ夢

恋人が、わたしと妹さんとお母さんにとっては、今日死んだ。
でもまだ生きて見える人がいるらしい。
恋人はおじさんに滅多刺しにされて肉塊になった。今は布に包まれているという。わたしはそれを見にいこうとするが、おまえには無理だよと言われる。おじさんの目の前から貝印の剃刀と緑色の刃物を奪って、馬乗りになるが、おじさんは笑っている。たしかにわたしは人殺しになることに怯えている。
恋人のお母さんが部屋から出てきてわたしを抱きしめる。妹さんは大丈夫かと訊く。部屋で眠りたいらしい。お母さんがわたしを抱きしめる。その頬にはちゃんとパウダーファンデーションが塗ってある。


場面が変わって、夕暮れ。いとこのお姉ちゃんが緑色の浴衣を着て遊んでいる。竹馬に乗っているように背が高い。みんなはそれを囲んでいる。わたしには彼女が見える。でも、噂によると、彼女はもう死んでいるのだという。


恋人は八年前に死んだのに、今日も死んだ。これまでの数年間はなんだったんだ、わたしは発狂してしまったのか、と思った瞬間、目が覚める。

精神病院の夢

10月11日 時間不明

 

精神病院に入院する。

朝早くから病院に着く、まだ診察も始まっていない。おじいちゃんおばあちゃんがベンチに座って賑やかに話している。みんな入院患者だろうか。わたしはここで朝ごはんが食べられるのか、とても気にしている。

わたしは無事入院する運びになったらしい。

廊下を歩いているとMちゃんがいる。とても美しくて彼女の周りだけ光り輝いているようだ。他にも数名女の人とすれちがう。ここにいる人はだれもが美しい。病棟でも化粧をしなくてはならないと思う。
一度帰宅を許される。化粧ポーチはもちろん持っていく。親に何かを訊ねる。するとこれが何度も続くと本当に病気にはまり込んでしまうのだというようなつぶやき。わたしは外に出る。

白い花を見ると花びらが一枚多い、だれかが足したのだ。紙に水彩絵の具で描いた花弁がわざとらしく浮いている。

いじめの夢

6時40分ごろ起きる

 


学校に行きたくない。

母が弁当を作っている。わたしは昨日残したおにぎりを縦に割っている。多すぎる昆布。
学校はどうかと聞かれるので、かんばしくないという返事をする。いじめられているのかということを聞かれるので、目に見えたいじめはないが、うっすらとした嫌がらせを受けているといったことを話す。
たとえば、この水色にネコのキャラクターのついた弁当箱だって、蝶番の部分をやすりでやすられて少しずつ壊されているのだ。
母はわたしに、小学校のころ七人の女の子を敵に回さなかったかと言う。いじめられているこを守るために。ああそんなことがあった気がすると答える。母はそのせいでわたしは今いじめられているのだと言う。
母はわたしにアナウンサーになりたくないかと聞く。特になりたくないと答える。七人の中の一人はアナウンサーになったと言う。わたしはそれがどうしたのだと言う。あなたもいじめられていなければアナウンサーになれていたと母は言う。女を売りにしたのではなく、サバサバしたかっこいいアナウンサに、話の途中でわたしは怒る。あなたはわたしがアナウンサーになりたいと思っているのか、あなたは派手でない職業を馬鹿にしている、例えば校正をする人とか、わたしはわたしなりに努力してきた、少ないが友人も作った、わたしの生き方を否定するなと叫ぶ。

結婚の夢

5時ごろ起きる

 


わたしとSは恋仲である。デパートの上階、大きなレストランにいる。
彼の膝にはお誕生日おめでとうと書かれたケーキが載っている。隠しているがわたしはそれが見える。今日はわたしの誕生日ではない。
ケーキを机の上に置き、店員に蝋燭を5本刺してもらう。なぜ5本なのだろう。ハッピーバースデイの歌がレストランにいるみんなで歌われる。終わったら吹き消す。××と〇〇とずっと一緒にいられますように、と念じながら。蝋燭の火が一本だけ残る。それをとても不吉なものの暗示に感じる。
数人がわたしに手を挙げて質問をする。
それは誰も不快なものだった。特に、一番最後の「あなたは離婚してまた結婚したのですか?」という女からの質問に憤慨する。わたしが歳を食っているからか。初婚ですと、手短に答える。


机の上にはケーキの他にも、抹茶のティラミスの載ったプレートが置いてある。他には唐揚げとサラダ。ケーキとティラミスを両方食べるのは辛い。ここは食べ放題らしい。Sは重いものばかりだ、と言いながら、おかわりを取りに行く。わたしは薬指につける指輪を持っている。これをどこかで彼に渡さないといけない。でもそれは繊細な花があしらわれた銀の指輪で、わたしにはとても似合うが、男物とは到底思えない。でもサイズが大きすぎる。つけると数ミリ指から浮く。
ポケットには藍色の指輪のケース。わたしは憂鬱になる。これを渡したら本当に結婚することになる。
向こうの円卓に高校の部活の仲間が座っている。わたしについて話をしている。まさかさら
ちゃんが結婚するなんて、みたいな内容。わたしは胸が痛くなる。その中にはほのかに好きであったA*1がいる。しかしAはほんの最近、他の女と結婚したことを知っている。
わたしは同席しているB*2と話している。おまえたちは仲が良かったもんな、というようなこと。わたしたちは小学校からの付き合いだから、と答える。通信簿で競い合っていたの、いつもわたしが勝っていたけれど、と言う。おまえは神童みたいな顔をしている、と返される。
わたしはトイレに行くため席を立つ。いつ指輪を渡そうか逡巡している。トイレに行ったあと、あのレストランで渡すのはおかしすぎる。途中、かわいいTシャツが売ってあるのを見つける。どれも5000円ほどで高いが買えなくはない。鏡で合わせる。

*1:現実にはそうでない

*2:小学校のときのクラスメイト、ほとんど喋ったことがない

演劇の夢

15時ごろ起きる

 


フラニーとゾーイーの演劇をする。Nちゃんと二人で。
わたしは当日本番ギリギリに間に合うような時間に、ちゃんとした劇団のフラニーとゾーイーを観ようとしている。会場まで行くが、真ん中には席がなく、左右に分かれている。ここはもともと、音楽を聴く場所なのだ。片方は金持ちそうな人々が団体で、もう片方も前者までとはいかないが、しっかりとした身なりの人が一人か二人で席をとっている。わたしは金持ちたちの席の革張りの黒いソファーに一人で座るが、自分の演劇をほったからしていることが気になり、やはり急いでNちゃんの家に行く。台詞をなに一つ暗唱することができない。本当に困った。前衛的な演出として、脚本を持ちながら舞台に立てないか、駄目だろう。わたしたちの会場は出町柳から自転車で行けるところ、いつもの場所だ。

Nちゃんの家に行くと、彼女はいない。Nちゃんならいまご飯を食べているよ、と姉のJちゃんが教えてくれる。今日はゲネなの?と訊かれるので、本番なの、と返すと驚かれる。玄関から真っ直ぐ行くと台所だ。Nちゃんは食卓台にはいない。きっと二階の自室でご飯を食べているのだろう。彼女は神経質だから。
それにしてもいい匂いがする。コンロには丸くくりぬかれた人参やこんにゃくや大根の入った煮物が鍋にこんもりとある。そのほかにもいろいろ。わたしは今、自分がとてもお腹が空いていることに気がつく。Jちゃんはそれを察したのか、さらちゃんも食べていいよ、と言う。わたしは煮物をよそう。人参は控えめにして。ご飯を盛ろうとする。
ふいに、あのチケットが無駄になることが惜しくなり、母に電話をする。今日休みならばわたしの代わりに演劇を観てきてよ有名な劇団のものだから。母は、休みだけど、友人(習い事だかマルチ商法だかの胡散臭いやつだ)からの誘いがあるからどうしようかと逡巡している。
わたしはチケットを探す。たしか手帳に本に挟んでいる。ない。今読んでいる本に挟んでいる。栞が落ちてきた。なにをどう探してもない。雑多なことを書く掌サイズのノートを母の車に置いている。そこに挟んでいるだろうと電話をかける。ないと母は言う。わたしはものをぜったいになくさないのになぜ、と絶望的な気持ちになる。あの演劇のワンシーンが脳裏に映る。とても観たかったのに。

Nちゃんの夢

5時ごろ起きる。

 

 

Nちゃんとわたしは小学校のころ、親友だった。
しかしNちゃんは吹奏楽部に入って変わってしまう。わたしと同じくらい勉強ができたのに、今では全然だ。Nちゃんとは中学から離れ離れになってしまった。わたしはA高校という進学校に、NちゃんはB高校という普通くらいの高校に行った。わたしは学校の帰り道、Nちゃんを見かける。クラスメイトにノートを貸してほしいんだけどと言っている。普通のノートじゃなくてちょっと変わったノート、と注文をつけている。そして、ノートなんてまじめに取る人は馬鹿だよ、と笑いながら言っている。わたしはNちゃんの腕を引っ掴む。爪が肉に食い込むくらい強く。そしてこちらに引っ張りながら、昔のNちゃんに戻って!と叫ぶ。

雪の夢

20時前に目覚める

 


私はクレヨンしんちゃんのみさえ。あの二階の戸建て*1ではなく、賃貸に引っ越している。ひまわりは三時間ごとに目覚めて泣く。その瞬間、周囲は夜行バスのようになっている。人々が目覚めてこちらを睨む。黒いケースにセットされた哺乳瓶からコラーゲンドリンクを飲ませる。オレンジがかった茶色のクラッシュされたゼリーのようなもの。一瞬でなくなる(これはアニメだから母乳をやるという描写ができないのだと脳裏で思っている)
舞台は変わって、わたしは雪の積もった道にいる。目の前には建物*2。二階には飲み会をしている男たちが暖色の灯りの中にいる、わたしは雪の積もったハイエースクリニークのマスカラを放り投げる。一瞬で雪がそれを隠す。わたしはハイエースに登る。それは自殺の暗示である。わたしは安堵している。いつのまにかわたしはムードの良い飲食店に一人でいる。暖房が効いて暖かい。死角にオムレツの載った皿。サーブしてあげましょうかと女が話しかけてくる。わたしは卵料理を二つも頼んでしまったようだ。それまで二階にいた人間が気づいて、建物から数人出てくるのが見える。みんな女だ。


わたしは目を覚ます。Mさんの通っている精神病院の入院施設であることがわかる。そこは漢方治療で有名で、壁にはこれこれで治ったというさまざまな本からの切り抜きが貼ってある。赤ん坊を抱く形は関東と関西で違うのだ。しゃがんで、両膝を折って、両手を下ろす。このとき手のひらが上になっているのが関西らしい。これが生まれてくる前の人間の姿勢で、赤ん坊はその形のまま布にくるんで抱くという。わたしは背が低いから、と思っていると、背の低い人はこのように抱けばいいという画像が頭の中にでてくる。言い訳はできない。


いろんな人が見舞いに来る。わたしはぐったりと死んだふりのように目をつむる。首に冷たいような痛いような感覚。Mさんが隣から日本刀のようなものを抜き、わたしの首に当てていたが、やはりできない、生きろ!と言う。


わたしは退院する。ざわざわした場所にいる。整理券を持って並んでいるが、列はどんどん進んでいく。建物の二階*3では中古の食器が売られている。わたしの使っていたカップやソーサーが売られている。裏に値段のシールが貼ってあり、なんども値段が変えられている。
以前、わたしはとある映画の撮影のために、持っている食器を知人に貸したのだ。それらには裏に金色のスズで、映画の記念である型押しがされ、全て返されると聞いていた。話が違うと怒っていると、近くにいた男の子二人が、あれはうちの部署のミスだというようなことを話し合いはじめる。わたしは便箋と封筒のセットを三袋手にしているが、一つが滑り落ち、床にしゃがんで拾う。今まで死ぬと言っていた人間が元気なものだ、と自分で自分を笑う。


わたしの見た夢を朝の高速バス降り場のようなところで、Mさんがメモしてくれている。寝起きのわたしがぽつぽつと夢について話すと、彼は物分かりよくまとめてくれる。

 


*4

 

 

*1:1

*2:2

*3:3

*4:1.2.3はすべて同じ建物か? ビューティフルドリーマーのようだと思う